一橋大学柔道部

魂魄留道場~東京国立・有備館より~

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2011年8月月報

<8月月報内容> 猛暑の侯・夏を制するものは秋を制す!

*目次
1.浅賀会長ご挨拶
2.平成23年度旧三商大戦までのカウントダウン
3.8月の取り組み目標
4.8月のイベント
5.新入生抱負 (福部正孝)
6.OBリレートーク (H6年卒:竹下先輩)
7.日本ろう者武道連合合同合宿感想
8.OB訪問御礼

1.浅賀会長ご挨拶
己の立てるところを深く掘れ !
吉永選手(国士舘大出身、新日鐵)に見る辛抱の形
柔友会会長 浅賀健一
最近、高山樗牛のこんな言葉を目にした。『己の立てるところを深く掘れ。そこには必ず泉あらむ』 確かに、人間壁にぶつかったとき、目先を変えて別の方法に乗り換えるという道もあるが、己のやり方をさらに突き詰めることで、壁を乗り越える方法もある。吉永選手がこのことを、身をもって示してくれたように思う。
今年の実業団体対抗柔道大会は、5月28日、29日の両日愛媛県松山市の県立武道館で開催された。地元の木材をふんだんに使った壮麗な佇まいである。昨年の大会でも、吉永選手は体重差60キロ以上の旭化成大鋸選手を寝技で仕留め、優勝に貢献した。今年になってさらに手際が良くなり、立ち技から寝技への連絡によどみがない。松山での決勝の代表戦では、立山選手(体重145キロ、身長193cm。昨年の日本選手権2位、世界選手権日本代表)を判定で破る殊勲の星を挙げた。
もともと吉永選手は81キロ級の選手で、つい最近90キロ級にクラスを上げた。身長も170cmの小柄な柔道家である。立ち技のキレや、寝技の冴えで勝負をするというよりも、無尽蔵のスタミナでゴールデンスコアに持ち込み、僅差の判定をものにする、粘りを身上とするタイプである。新日鐵の柔道部では、ミスターゴールデンスコアの異名をもつ。
彼の立ち技は、左右の背負い投げ、袖釣り込み腰、巴投げと、入社以来大きな変化はなく、寝技もいわゆる国士舘返しから横四方への移行など、これまでの攻め口と変わらない。
しかし違ってきたのは、豊富な稽古量に裏付けられた切れ目のない立ち技の仕掛けである。右小内から左背負い、さらに右袖釣り込み腰の連続に磨きがかかり、巨漢の相手がスタミナ切れで、片膝でもつこうものなら、一気に寝技に持ち込んで仕留めるというパターンである。彼の思いきった連続の揺さぶり攻撃を可能にしているのは、何なんだろうか? 無類のスタミナと横四方という寝技の型を持っている自信のように思われる。
吉永選手は大学卒業直後は、講道館杯や実業団の体重別でもチャンピオンになり、81キロ級の日本代表に選ばれることもたびたびだった。北京五輪の前後から、日本の代表から外され、タイトルからも遠ざかっていた。それがこの2年ほど前から一皮むけて、大型選手をスタミナ切れに追い込んで、最後は横四方で止めを刺すというスタイルに変貌した。彼が長いトンネルに入っている頃、開成高校の道場で寝技の研究をしたこともある。(彼は、その後の焼き肉が目当てだったのかも知れないが)吉永選手は壁にぶつかったとき、ひたすら自分の戦法を突き詰め、勝機を掴んでたたみかける今の攻撃パターンを見いだしたように感じる。

6月の末、国立の道場へ行って驚いた。心配していた新入生が、ひとりひとり志のある顔つきに変わっていた。顔は心の窓と言うけれど、紛れもなく気持ちが表情と体の動きに溢れていた。愚直な吉永のような選手が出てくるような気配がある。   以上

2.平成23年度旧三商大戦まで
残り114日(8月1日現在)
全員柔道で戦います。

3.8月の取り組み目標
・負荷を更に増やし、体力の増強
・夏休みを利用した出稽古
・昇段試験に向けて形練習。無段は初段!初段は弐段!

4 .8月のイベント
・8月2日 OFF明け
・8月27日 有備館杯
・8月後半~9月前半(日程は未定) 夏合宿(於京都大学)

5.新入生抱負
(丸亀高校出身) 福部正孝
初めまして、商学部一年の福部正孝です。生粋の讃岐っ子です。私は伝統ある柔道部に6月中旬に入部しました。自己紹介がてらその経緯をお話しします。私は中高と柔道部であり、大学では絶対にしないと思っていました。しかし、たまたま履修した柔道の授業でその楽しさを再発見しました。また、先輩方の熱心な練習の様子を見てもう一度一から柔道をしたいという思いが湧き上がってきました。これから日々の練習に精一杯取り組んでいき、参ったなしの精神の下三商優勝に貢献していきたいです。

6.OBリレートーク 竹下先輩(平成6年卒)
部員のみなさん、平成6年卒の竹下宏明と申します。黒瀬君からのご指名をいただき、このような機会を与えていただいたことに感謝しております。卒業してから10年以上経過していますが、私なりに一橋柔道部(以下「一道」)について想っていることを伝えさせていただきますので、少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
私は現在中小企業の事業再生を専門とする経営コンサルタントを職業としております。事業再生案件のコンサルティングでは、導入部の経営診断においてヒト(組織)、モノ(事業)、カネ(財務)の切り口で対象企業の事業活動を総点検し、窮境原因および経営課題を明らかにしていきます。事業再生で私が特に大切にしているのは、ヒト(組織)の面で再生し得るか否かという点です。組織維持の要諦は、①目的・目標の共有化、②コミュニケーション、③成果の公正な分配の3つです。業績が振るわない企業は上記3つのいずれかが、またはすべてが機能不全に陥っているケースがほとんどです。上記3つは何も企業だけではなく、あらゆる組織に当てはめることができます。改めて振り返ってみますと、一道という組織は上記3つが実践できていた本当に強い組織であったとつくづく思います。
①目的・目標の共有化については、「11月23日の旧三商大戦優勝」ということが入部したときから先輩に徹底的に叩き込まれました。入部当初は旧三商大戦の位置づけが今一つピンときませんでしたが、通常練習、合宿、対外試合を通じて部員全員が旧三商大戦優勝に向けて各々の役割・使命を果たすべく取り組んでいく過程で、自然と自分の中に浸透していったことを記憶しています。
②コミュニケーションについては、オン(公式)とオフ(非公式)でメリハリのきいた対話が盛んになされていました。オンのコミュニケーションでは、旧三商大戦を前にして行う戦略ミーティングなどは良くできたシステムであったと思います。学年ごとに戦略案のプレゼンを行い、全部員が納得できるメンバー選定を行えるまで徹底的に議論する過程を踏んでいましたので、組織としてのベクトルがずれることはありませんでした。また、オフでは部室で先輩・後輩関係なく卓を囲んだり、スキーツアーを組んだり、その他各種ツアーを組むなど充実したコミュニケーションがなされていました。今でも自分の中では最高に楽しい思い出として残っております。
最後の③成果の公正な分配については、学生ですので当然のことながら金銭的な分配はありませんでしたが、非金銭的な分配、すなわち“認め合う”風土がしっかりと根付いていた組織であったと思います。自分は高校時代に柔道部に所属していましたが、レベル的には初心者に毛の生えたようなものでしたので、毎日の練習がきつくて仕方がありませんでした。しかしながら、一度も一道を辞めたいという気持ちは起きませんでした。認めてくれる先生、先輩、同期、後輩がいたからこそ4年間を頑張り抜くことができたのだと改めて思います。
一道という強い組織に所属していた経験が、私の人生において常に大きな支えとなっています。私が尊敬する故柴山先生からは“マイッタなし”の精神で日本の役に立つ人間になれと常に指導されてきました。まだまだ自分は未熟者ですが、一道で培った経験を最大限に活かして日本のために頑張っていく所存であります。
入部された部員のみなさんは今回素晴らしい選択をされたと思います。仲良しクラブでは決して得られないものを一道では体得することができます。厳しいこともたくさんありますが、それ以上にたくさんのものが得られるはずです。ぜひ、一道での活動を思いっきり楽しんでください。
さて、次回は私の同期の加納君にバトンタッチをしたいと思います。私の同期には初心者入部が多かったのですが、加納君もその一人です。正統派柔道を貫き、4年の時には誰もが認める大事な戦力となった私の親友です。加納君、次回はよろしくお願いいたします。

7. 日本ろう者武道連合合同合宿感想
7月16日、17日にろう者の日本代表の方をお招きして、有備館で合宿を行いました。デフリンピックの100キロ超級世界チャンピオンの山田光穂さん始め、日本代表の方と稽古を行いました。活気のある稽古をしようと埼玉大、東大、首都大の柔道部もお招きして共に汗を流しました。有備館に来てくださったOBの先輩方、有難うございました。とても良い稽古になりました。
手話通訳の人がいる以外は、全く普段の稽古と変わりなく、「柔道は畳に上がれば先輩も後輩もハンデ何も関係ない」という中田コーチの言葉通りでした。
コンパの時には、柔道を始めたきっかけや、柔道に対する想いを各自語り合いました。その柔道に対する真摯な姿勢で取り組んでいる皆さんの話を聞いて、柔道を始めた時のような新鮮な気持ちになりました。気持ち新たにオフ明けから頑張っていこうと思いました。このような機会を与えて下さった中田コーチに深く感謝致します。
三商大まであと4カ月となりました。4月以降多くのOBの先輩方が来て下さいます。本当に有難うございます。引き続きご指導の程、宜しくお願い致します。
(今回の合宿の模様は近代柔道9月号に掲載される予定です。是非ご高覧下さい。)

8. OB訪問御礼
 7月のOFFを利用し、OB訪問を行いました。7月は「楽天株式会社」「三井住友銀行」「三菱商事株式会社」「旭化成株式会社」「新日本製鐵株式会社」を訪問させて頂きました。
夏シーズンに新入生が11名入ったことを報告させて頂いたところ、どの先輩にも喜んでいただけました。また先輩方が三商大で活躍された時のお話や我が柔道部が一橋で最大にして最強勢力を誇っていた時のお話など、現役学生が知らない柔道部伝説を知ることが出来たのはとてもよかったと思います。社会人の方と接したことのない一年生にとっても、今回のOB訪問は良い社会勉強になったようです。どの会社でも大変ご馳走になり、最近満腹中枢が狂いだして上級生を困らせている一年生もお腹いっぱいになったようです。本当に有難うございました。
8月に入ってからも、まだまだOB訪問をさせて頂きたいと思っております。引きうけて下さる先輩方いらっしゃいましたら、御一報頂けると幸いです。宜しくお願い致します。
一橋大学柔道部 部員一同
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