一橋大学柔道部

魂魄留道場~東京国立・有備館より~

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2011年12月月報

<12月月報内容>新体制発足!!旅は終わらない・・・
*目次
1.竹内先輩ご挨拶
2.4年生挨拶
3.新幹部挨拶
4.12月取り組み目標
5.12月イベント
6.OBリレートーク(安井先輩 H21年卒)
7.三商大戦を終えて(前主将 山田拳)
8.編集後記

1.竹内先輩(元柔友会会長)ご挨拶

第59回三商大柔道大会を観戦して    
竹内元彦(昭37年卒)

11月23日勤労感謝の日に3年ぶりに国立道場で開催された三商大柔道大会を観戦した。既に学生からメイルで結果報告があり、また大河内恒先輩から観戦所感が学生に寄せられているが、小生の所感を簡単に述べてみたい。

1、今年は6年連続の3位であった。喜ぶわけにはいかなかったが、少し(否、可成り)安堵したという感じではあった。何せ昨年と一昨年は新入部員は皆無である。昨年などは単位が取れる柔道講座を大学に設けて貰い(費用は概ねOBが負担)60人もの受講希望者が集まった、にも拘らず入部者は0。落胆は大きかった。その結果昨年の三商大戦は選手が8人しかおらず、今年入部者がないと実質的に休部に追い込まれるところであった。それが一転今年の新入部員は9人と多く、今回三商大戦には4人の4年生と共に全員が出場した(13選手)のである。
試合結果は選手15人の神大に10人残しの大敗、選手9人の大市大に一人残しの惜敗であったが、個別試合では熱戦が多く4月に白帯だった幾人もの学生が立派な黒帯として存在感を示してくれた。
今年人数の少なかった大市大は昨年は15人が出場したが、多く居た4年生が卒業してしまい、一方今年の一年生が一人しか入部せず、一気に6人のメンバー不足になったとのことである。
神大も15人は揃ったがぎりぎりであったとのこと。部員不足は各大学共通の悩みのようだ。

2、柔道部の4年生、1年生全員に感謝したい。我々OBにとって一橋柔道部の灯が消えるということは当に断腸の思いと恐れていたが、一年生の加入で最悪事態はひと先ず回避された。4年生はよく引っ張ってくれたし、1年生は良く入部し辛い練習に耐えてくれた。

3、そして次の課題はすぐやってくる来年の新入部員の獲得だ。油断禁物ではあるが、現部員の柔道への強い情熱が続けば後輩はついて来るのではあるまいか。個別説得も試み努力して貰いたい。
迷える学生にはこう言いたい。学生時代に学業と並行して柔道に専心すれば将来必ず感謝するであろうと。教育者嘉納治五郎師範は“心身の鍛錬と士気の作興はいかなる時代も国民の廃すべからざるもの”と言っておられる。強い国になるために文武両道に励めと言っておられるのである。そして武として選ばれるべきは柔道である。世界で断然広く普及し(サッカーの次、200カ国)、日本文化として柔道に敬意を払ってくれるので、日本人が国際人になるには最適な武道・スポーツであると。

4、OBにも感謝したい。近年の柔道部の危機的状況を感じて後輩の指導・応援をして頂いている方々全員に対してである。学生を奮い立たせて、技術向上にも寄与して貰っている。他の大学OBも熱心だが一橋は負けてはいない。

5、大月部長、野瀬師範、中田コーチに御礼申し上げたい。お忙しい中、三商大戦に備え熱意あるご指導をして頂き本当に有難かった。また柔道講座の件でも大変お世話になりました。

6、来年は2位を確保し、再来年こそは優勝してあのピカピカの銀製カップを取り戻してくれることを期待する。

7、今回の三商大戦には講道館の長老・安部一郎十段が来訪されご観戦頂いた。故柴山師範と親交が深かった方で師範のご子息の柴山誠一氏がご案内してくれた。安部十段は自らの若いときの試合を思い出して血が騒ぐと言われながら、3対抗戦全部を熱心に且つにこやかに観戦された。小生からは、明治大正時代には本校の紅白試合などに嘉納師範や三船初段(後年十段)に来訪して頂いたことなどをお話した。

                          以上
2.4年生挨拶
○前主将 山田拳
 11月23日の三商大戦には多くの先輩方に応援、運営のお手伝いに駆けつけて頂きました。ご来場頂いた先輩方、有難う御座いました。
 結局、私は最後の三商大で結果を残すことが出来ませんでした。同期や後輩が大阪市立大学の大将まで追い詰めてバトンを繋いでくれたにも関わらず自分の役割を果たすことが出来なかったのは本当に悔しい。「三商大で勝つため」と皆に厳しい稽古を課し、それに文句を云わず付いてきてくれた同期後輩に何としても勝利をプレゼントしたかった。三商大から三日が経ちますが、相手の大将に投げられた瞬間の茫然とした気持ちが脳裏から離れることはありません。
 「負けから始まる人生もある」というお言葉を野瀬師範より頂きました。「負けから始まってしまった人生をいかに好転させていくか」これが三商を終えた私の次なる課題です。有備館で教わった「マイッタなし」で取り組んで行きたいと思っております。落ち込んではおりますが、人生にマイッタした訳ではございません。
 最後になりますが、四年間お世話になった先生方、諸先輩方に、この場をお借りして御礼を申し上げたいと思います。特に今年は柔道部存続の危機を迎えたこともあり、例年にも増して先生方、先輩方から多大なご指導、ご支援を頂きました。本当に有難う御座いました。頂戴しました御恩は愛する柔道部の更なる発展の為に身を尽くすことで返させて頂きます。両極端を経験し、仲間のいる大切さを身を持って知った我々にだからこそ出来ることもあると思いますので。
 最後の三商大戦を学生生活で一番時間を過ごした大好きな有備館で戦うことが出来て本当に幸せでした。
○前主務 丹羽大地
 引退挨拶文ということで、まずお世話になった先生方、先輩方、そしてこの一年間一緒に戦ってくれた同期や後輩に感謝の意を述べたいと思います。本当にありがとうございました。そして今後とも宜しくお願い致します。
ただ、私の柔道部生活での思い出や、身に付けた精神力などの話は、まだまとまっていない上に、今後も話したり書かせて頂いたりする機会があるので、今回は私が卒業するまでの4か月ですべきことを挙げたいと思います。
 まず一つ目は、仕事の引き継ぎです。私は2年間主務の仕事を務めましたが、やはり主務の仕事は大変、というか主務がしっかりしなければ部が回らないということを感じました。そんな主務は、柔道部がどんな一年間を過ごすかをある程度知っている3年生が務めるのが通例なのですが、今年は次期二年生に引き継がなければなりません。どれもこれも新勧を失敗した現4年生の責任であり、そのつけを後輩に回してしまうのは何とも心苦しい話です。しかし、それは避けられないことなので、次期主務の古川君に主務の仕事を教えて行きたいと思います。そして、引き継ぎイベントは出来るだけ盛大に行います。またOBの先方、特に稲垣幹事長をはじめとする柔友会幹事の先輩方には、私が務めた2年間以上に御迷惑をおかけすることになるかも知れませんが、是非温かく見守って頂きますようお願い申し上げます。
 二つ目は柔道部の稽古に参加することです。私は後輩に伝授する技も心得も持っておりません。一緒に稽古して声を出すことぐらいしか出来ませんが、それが今柔道部にできる一番の貢献だと思っています。「人」がいないと練習は非常にさびしいものになってしまい、もしそのまま雰囲気が悪くなってしまうと新入生の勧誘にまで影響が出るかもしれません。具体的には土日の稽古、平日のトレーニング、そして来年の寒稽古、信州大合宿(未定)に可能な限り参加します。特に私は寒稽古に今まで皆勤しておりますので、来年も出続けたいと思います。
 三つ目は新入生勧誘の手伝いです。柔道部を通して人を勧誘することの難しさを知りましたし、人を集められない悔しさで何度涙を流したか分からないくらい、勧誘は難しいことだと個人的には思っています。とは言え、新しい仲間を迎えることは何事にも換え難い喜びをもたらすことも事実です。人を勧誘する秘訣なんてのは存在しないのですが、今年度の新歓を通して思ったのは、皆が一致団結して、とにかくどんな人でも道場に連れてきて楽しくワイワイガヤガヤして、新入生が楽しいと思える柔道部を作ることが大前提だということです。ただ、今の柔道部はもう十分楽しい部です。だから私ができることは、合格発表や入学手続き日に、柔道部のジャージを着て、新入生をなだめすかし道場に連れていくことです。
 以上のように我々四年生が柔道部ですべきことは、まだ多く残っています。なので、後輩に「来るな!」と言われるまでは、尽力したいと思います。なんだかんだ、柔道部のことが好きなので。
○前会計 山岸拓也
 長いようで短い4年間でした。自分の柔道を見つけるにはやはり4年は短かったというのが率直な感想です。光陰矢の如し、という語を今ほど実感できる瞬間は、おそらくこれからの人生を通してもないだろうと考えています。4年間は一事を成すには、ギリギリの時間であると思います。4年という短い時間では一事を成せば十分であると同時に、全力を注さなければ、一事を成すことは出来ないし、道半ばで終わってしまいます。しかしながら、たとえ道半ばでも、往くべき道を見つけられた私は幸せです。大学生活で、往くべき道を見つけられぬ不幸者を何人も目にしてきたからです。その点では一橋大学柔道部には感謝してもしきれません。特に4年目の1年間は、人生の中でも忘れられない1年です。新入生勧誘に始まり、同期の3人と知恵を搾りあったり、新入生に柔道部の良さを分かってもらうことに腐心したのは今となっては良い思い出です。ただ一点、後に残す彼等に申し訳ないのが、彼等の見本となる上級生を残せなかったことです。おそらく多くの苦労が彼等を取り囲むだろうことが予想されます。この点は、卒業後も出来る限りの支援をすることを、同期3人と確認し合い、後輩達にはご容赦願いたいと思います。
 最後になりますが、今までご支援頂いた先生方、諸先輩方に、この場をお借りして御礼を申し上げたいと思います。特に、苦労の最中にあった時に、色々と声をかけて頂いた浅賀先輩にはとても感謝しております。4年目を無事に迎えられたのも、先輩の細やかなお心遣いのおかげであります。
4年間の柔道部生活を支えて下さった皆様ありがとうございました。今後は支える側となり、後輩達のために尽力して参りたいと思います。

3.新幹部挨拶
○新主将 板羽貴輝
 いつもお世話になっております。この度、次期主将に就任することとなりました、板羽貴輝と申します。伝統ある一橋大学柔道部の主将を務めさせて頂くことは、大変名誉なことでありますが、同時に柔道部の現在、未来の一翼を担うという意味も持っております。今春、柔道部は存続の危機に直面しておりましたが、4年生の先輩方はその逆境をはね除け、部を救われました。先輩方から受け取ったバトンを確実に繋げてゆくためにも、新歓活動、寝技の錬成に全力を注ぎ、活気ある部をつくってゆきたいと思います。
 新体制では新2年主体であり、未熟な点も多々あるかと思いますが、先生方、ならびにOBの先輩方におかれましては、御指導、御鞭撻の程、よろしくお願いいたします。また、若手OB の先輩方には、是非有備館にお越しいただき、我々に胸を貸していただきたく思います。先日の三商大戦で感じた悔しさを胸に、「マイッタなし」で日々精進してゆく所存ですので、新生一橋柔道部をどうぞよろしくお願いいたします。
○新主務 古川利明
 新主務の古川利明と申します。宜しくお願い致します。
 夏頃から、主務の丹羽先輩と一緒に主務の仕事とし始めました。いざ仕事を始めてみますと、初めてのことばかりで、思っていたよりも大変でした。しかし、主務の仕事を始めたことで、より多くのOBの方々や他校の柔道部の方々と出会うことができ、そして数々の貴重な体験をすることができました。今では主務を引き受けて良かったと思っております。
 まだまだ未熟ではありますが、伝統ある一橋大学柔道部の主務であることを誇りに思い、頑張りたいと思います。宜しくお願い致します。

4.12月取り組み目標
・ 気持ちを切り替える
・ トレーニングで体の強化
・ 新歓活動の準備を考え始める

5.12月イベント
・納会 7日 18時~
・毎週土曜日(3日、10日)は有備館にて練習会を行います
・千葉大稽古会へ出稽古 17日
・大掃除 24日

6.OBリレートーク (安井先輩 H21年卒)

平成21年卒 安井大己
3勝4敗4分。この何とも冴えない戦績は、私が旧三商大戦(以下三商)で残した全てである。勝利は全て抑え込み。市大のドイツ人留学生にものの見事に投げられたこともあった。引退してから3年が経ったが、この11試合だけは今でも全て思い出せる。
 初心者として入部した私は、毎日の練習についていくのが必死で、肉体的にも精神的にも疲弊していた。出稽古に行くのが本当に怖かった。膝に血がたまり歩けなくなったこともあった。正直何度辞めようと思ったか分からない。
しかし一年生の時に出場した三商に私は魅了された。まさに意地とプライドを賭けた大学同士の「戦争」。指導者・OBの方々の心の底からの声。部員全員が、チームが勝つために役割を果たす姿。安っぽい言葉かもしれないが、感動した。そして上級生の方々に優勝を味あわせていただき、勝つ喜びも知った。今までの苦労や辛さが全て報われた気がした。
それ以来三商の魅力にとりつかれ、三商でいかに自分の役割を果たせるかを考えながら普段の稽古に臨むようになった。とにかく三商では、たとえ相手がスーパーエースだとしても瞬殺だけはあってはならない。立技の受けと寝技への引き込み、この2つは特に重点的に練習してきた。それからは試合でも余り投げられなくなった。運が良ければ寝技でとれることもあった。柔道が楽しくなってきた。
でも現実はそう甘くはなかった。先述の優勝以来、一橋大学は三商での勝利から見放された。つまり私の後輩は一度も三商での優勝を経験していないことになる。良く「負けて学ぶことの方が多い」という人がいる。しかし、私はそうは思わない。敗者の敗北感・挫折感はある程度想像できるが、勝者の満足感・達成感は本当に勝った者しか分からない。これは柔道に限ったことではなく、人生全般に言えることだと思う。だから私は最後の優勝を知る者として、後輩たちに何とか優勝の喜びを味わってもらいたいと思っている。今年廃部寸前の状態から大量に新人を獲得。三商でも十分戦えた。復活の狼煙はあがったと思う。まずは自分が稽古相手になれるように体を鍛え直します。再び一橋大学が黄金時代を築けるよう微力ながら貢献していきたいと思います。OBの皆様もどうぞよろしくお願い致します。
 最後に四年生(六年生含む)の皆様本当にお疲れ様でした。

7. 三商大戦を終えて(前主将 山田拳)
前主将 山田拳
 一橋大学柔道部全部員の最終目標であり、集大成で臨む試合「三商大戦」。先生方、先輩方のご支援の下、今年も無事国立有備館で開催することが出来ました。前日の公開練習からピリピリした空気が漂っておりましたが、今日の日に備えて万全の準備をしてきた我々上級生と致しましては「これぞ三商大戦」と、一年振りの緊張感をむしろ楽しんでおりました。
 当日神戸大学と大阪市立大学との戦いを見終えて、誰もが「大将奥本を如何に止めるか」かが大阪市立大学戦での勝敗の分け目となることを分かっていました。そしてその想定通り試合は進み、一橋軍は大将の古川を残して副将山田と相手方の大将奥本の戦いになりました。「目の前の敵を引き分け以上で5年ぶりの三商大一勝が決まる」自然と有備館の雰囲気は最高潮に達しましたが、結局山田がここ一番の所で仕事を果たせず敗れ、チームも敗れました。
 気持ちを切り替えて臨んだ続く神戸大学戦では一年生が奮闘するも、3年から編入してきた今年初登場の山川にことごとく止められ、敗れました。完敗でした。
 今回の三商大の総括を致します。良かった点は「一年生が役割を果たしたこと」「一年間稽古で繰り返し強調してきた寝技が効果的に使えていたこと」であると考えます。その代表が丸山であります。丸山の活躍は会場を大いに盛り上げました。柔道を始めて半年足らずでも三商合宿で繰り返し鍛えた愚直な守りが出来れば相手の5年生にも分けられることを証明しました。来年への期待が高まる点であったと思います。
 逆に良くなかった点は「体が固くなっていた者が見受けられたこと」です。その最たる例は私山田です。意気込み、気合は三大学の誰よりも入っていたと自負しておりますが、気合が気負となって今まで稽古してきた全てを出し切れておりませんでした。三商大戦とはどうひっくり返ろうと緊張するものですが、緊張すると分かっているなら練習試合を増やす等対策をもっと行えばよかったと後悔しか残りません。一橋の勝利が掛かる一戦、何としても止めたかった。
 試合から3日経ち、どうしても見られずにいた試合ビデオを何回も見ました。もう引退してしまった私がビデオを見る理由は、未だに打倒大阪市立大学!打倒神戸大学!の執念を燃やし続けているからです。来年こそは後輩に雪辱を晴らして欲しいからです。そのお手伝いをしたいからです。私の5回目の三商大戦は既に始まっています。OBとして関わる三商大戦となる訳ですが、気合はまだまだ現役に負けておりません。来年の三商大に向けて、「まだまだ引退しとらんぞ」と言わんばかりに引っ張っていく所存です。飛び切り明るく頑張ります!現役諸君も飛び切り前向きに頑張って、次の三商大で雪辱を晴らそう!!

8.編集後記
中田コーチのご発案から始まったこの月報「一道」。一年間という短い間ですが、毎月楽しく編集させて頂きました。先輩方から月報を読んだ感想を行って頂けるのがとても嬉しゅう御座いました。また、冒頭のご挨拶文やリレートークなどご投稿くださいましたOB の先輩方のご協力に対し厚く御礼申し上げます。
来月号からは主将の板羽が編集することになります。引き続きご愛読下さい。
以上
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