一橋大学柔道部

魂魄留道場~東京国立・有備館より~

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2011/12/27

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井上靖の「北の海」という本がありまして、これは昔から国立七大学(いわゆる旧七帝大)柔道関係者や近頃では柔術関係者に大絶賛されてバイブルと言われているほどのすごい本なのです。(どれだけすごいかはGoogleなんかで同じような書評がぞろぞろと出てきますからそちらをご参照)

我が柔道部員も例に漏れずこの本の虜になっておりまして、柔道部髄一の読書家福島も「読んだ瞬間柔道欲が高まり、夜中に道場で独り打込しちゃいましたよー」と興奮状態に。

この中に出てくる名台詞「別に柔道家になるわけじゃない。高専大会で優勝することだけが目当てなんですからね。でも、練習量だけがすべてを決定する柔道というのを、僕たちは造ろうとしている。」なんてのが爽快なんですね。今力が劣っていても諦めずひたむきに稽古に打込む良い動機になっています。

一橋柔道部部長の大月先生(経済学部教授)も、「学問はいいからまず柔道をやりなさい」と四高の先輩みたいなことをおっしゃって我々を勇気づけてくださいます。私なぞは高名な大月教授のお言葉を忠実に実践し、四年間柔道修行のみに邁進して参りました(その割にさほど強くなってないじゃないかという先輩方のキツいご指摘は敢然とスルー)。

主人公洪作のモデルは作者自身という自伝的小説だそうで、ちょっと夏目漱石そのまんまじゃないの?というひねくれた読み方もできなくはありませんけれども、当時の青少年というのは皆漱石を読んで、例えば小川三四郎のようなカラッとした男になろうとしていたというのが本当なのかもしれません。

本日「北の海」の話題を取り上げたのは、作中の重要人物「大天井」のモデルになった名大の故小坂光之介師範の色紙が目に留まったからなのです。
こちら↓
ピクチャ+7_convert_20111228014238

一橋も東京高商として高専大会に出場していた歴史があり、寝技中心の高専柔道を受け継いでいます。戦後この寝技の伝統を磨き上げて下さったのが故柴山謙治師範で、現在先輩方がご指導下さる寝技の多くが柴山式の必殺技です。
一方で、寝技偏重に突抜けてしまって講道館と対立するようなこともなく、それどころか創立以来講道館から高名な師範を招き、講道館柔道の伝統もしっかりと引き継いでいます。その師範の系譜は途切れることなく現在の野瀬清喜師範まで受け継がれています。

そうした一橋柔道部の歴史に思いを馳せると、小さな大学、小さな柔道部とは言え、立技、寝技の一方に偏ることなくバランスよく双方を重視した柔道スタイルを長年に渡ってぶれることなく守り抜いてきた、柔道界でも希有な存在ではないかと誇らしい気持ちになってまいります。
もちろんそれはライバルの神戸大、大阪市大柔道部がともに同じ理想を掲げて三商大戦に臨み続けてくれているからでもあります。
今後とも三校で協力して伝統の三商大柔道を守り発展させて行きたいと思います。

以上、冬オフの静かな部室で思ったことを書かせて頂きました。

四年 山田 拳
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